未経験エンジニアが評価されるポートフォリオのレベルとは?

こんな悩みを解決できます!

僕は、未経験からエンジニアに転職し、現在もエンジニアとして生計を立てております。

また、プログラミング講師をやっていた時は、100名以上のポートフォリオを添削しました。

この経験から、未経験エンジニアに求められるポートフォリオのレベルや、ポートフォリオを作る際の注意点など解説していきますね!

この記事の内容

そもそもポートフォリオとは

ポートフォリオとは、自分の実績や勉強してきた成果物をアピールするための証明書です!

例えば、転職活動をする時、今まで会社で残した実績や身につけたスキルをアピールするために、履歴書や職務経歴書を準備するはず。

エンジニアを目指す方にとって、ポートフォリオとは、履歴書や職務経歴書と同じレジュメだという事です。

ポートフォリオが重要な理由3つ

未経験エンジニアに問わずポートフォリオが重要な理由をまとめました。

なぜポートフォリオが重要なのか、ぜひ確認してみくださいね!

  1. 企業側がと求職者のミスマッチを防ぐ事ができる
  2. 自分の実績の証明になる
  3. 今までの取り組みをアピールできる

1.企業側がと求職者のミスマッチを防ぐ事ができる

ポートフォリオを提出することで、企業と求職者のミスマッチを防ぎやすくなる事です。

理由は2つ解説していきます。

一つ目は、技術サイドのミスマッチを防ぎやすくなるから

当然かもしれませんが、企業側が採用したい言語を書けるエンジニアと書けないエンジニアでは、学習コストで差が出ます。

もちろん、新しい言語の習得がとても早いエンジニアは一定数いるでしょう。

しかし未経験エンジニアの場合、一度も学習したことのない言語を担当するのは、難易度がより一層上がるはずです。

このような事から、ポートフォリオを確認することで企業側がにエンジニアに任せられるタスクがあるか、事前に確認することができるためミスマッチを防ぎやすくなります。

二つ目は、エンジニアという職種に情熱があるか確認できるから

ポートフォリオのクオリティを確認する事で、その人がどれぐらいプログラミングが好きなのか、ある程度予想する事ができるからです。

ポートフォリオを雑に作るエンジニアを採用しても、現場とのギャップで不満がたまり、すぐに退職したり思わぬトラブルの元になる事が考えられます。

例えるなら、誤字・脱字だらけの履歴書を出すのと同じ。

そのため、技術以外にマインド面もポートフォリオから確認できてしまうのです。

2.自分のスキルの証明になる

今まで身につけたプログラミングスキルを実績ベースで証明することができます。

理由は一つ、口頭で「〇〇の開発ができます」と伝えるよりも、実際の成果物を見せることでより、説得力が増すからです。

極端な話、扱える技術を口頭で伝えたり、履歴書や、職務経歴書に書くことは、誰でもできてしまいますからね、、

企業側には、実績ベースで伝える事がとても重要になりますので、そのツールとしてポートフォリオが重要という事ですね!

3.ポテンシャルをアピールできる

未経験エンジニアで質の高いポートフォリオを作ることができれば、企業側から高評価を受けやすくなるのは間違いないでしょう。

なぜなら、現場経験が全く無いエンジニアが質の高いポートフォリオを作れると、ポテンシャルをアピールできるからです。

特に現場経験もなく、副業で案件も受注した事がない人にとっては、ポートフォリオぐらいしか技術スキルをアピールする術はないはず。

事実、未経験から転職された方のポートフォリオを添削した事がありますが、やはりハイレベルなポートフォリオを作り込んでおりました。

もちろんポートフォリオが全てではないですが、企業側に評価される事を理解しておいてください!

未経験エンジニアに求められるポートフォリオの技術レベル

エンジニアに転職するのに、具体的にどれほどのポートフォリオのレベルが必要なのか、疑問に思う方もいらっしゃると思います。

応募する企業によって、求められるポートフォリオのレベルは異なりますが、ハイレベルな作品を作るために最低限必要となる技術をまとめましたので、参考にしてくださいね!

  • マークアップとスタイリング
  • JavaScriptでDOMの操作とAjax通信
  • バックエンド言語でデータベースのCRUD処理
  • バックエンド言語のフレームワークの使い方
  • API設計と利用
  • リレーショナルデータベース設計
  • バージョン管理
  • Web上に公開する

マークアップとスタイリング

HTMLとCSSのレベル感としては、世の中にある大半のWebサイトのレイアウトを組むことができれば、基礎は問題ないと思います!

以下のサイトはHTMLとCSSのレベル分けで写経できるサイトがありますので、こちらを参考にコーディングできるか確認するのもおすすめです!

Codejump
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JavaScriptでDOMの操作とAjax通信

JavaScriptで最低限習得したいスキルはDOMの操作と、Ajax通信です。

説明しておくと、DOMの操作とは、「ボタンをクリックしたら画像を切り替える」処理や、スライドショーなどアニメーション全般の処理が実装できれば、DOMの操作はひとまずOKです。

Ajax通信は、フロントエンドとバックエンドで通信を行い、取得したデータをDOMに反映させたりする事ができれば基礎の部分は理解はOKです。

もちろん、上記以外に学習することはたくさんありますが、Ajax通信まで理解できれば、基本的にDOMの操作は問題なくできるはず。

なので、良質なポートフォリオを作るためにここまでは実装できるようにしましょうね!

バックエンド言語でデータベースの操作

バックエンド言語を利用して、データベースの基本操作を出来るようになりましょう!

特に良質なポートフォリオを作成するにはCRUD処理が必須になります。

なぜなら、WebサービスのほとんどにCRUD処理が組み込まれているからです。

分かりやすくいうと、Twitterを利用する際には、ツイートやログインを自然に行いますよね?

すでにお気づきかもしれませんが、これらは全てCRUD処理で行われております。

このように、ユーザーがサービスを利用する時に自然と必要になる処理がCRUD処理になりますので、ここは必ず押さえてくださいね!

バックエンド言語のフレームワークの操作

ポートフォリオで利用しているバックエンド言語の、メジャーなフレームワークを扱えるようになりましょう。

その理由は、多くの開発現場では、フレームワークを利用して開発を行うからです。

その他にもフレームワークを利用することで、ポートフォリオの開発効率も上がります。

最初は癖が強くて、扱いにくいかもしれませんが、積極的に利用してくださいね!

API設計と利用

API設計と外部APIを駆使できるようになると、自分一人だけでは、再現できない処理も簡単に実装できるようになります。

例えば、以下のサイトがGoogle Map APIを利用した代表例ですね!

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このように、外部APIを組み込むことで、ポートフォリオにストーリ性を持たせやすくなります。

もちろん、開発現場でも外部APIを組み込んだ設計は日常的にありますので、今のうちから、APIの操作に慣れておいてくださいね!

リレーショナルデータベース設計

リレーショナルデータベース設計とは、データベースの中の情報を整理して、データ同士の関係性を構築するプロセスの事を言います。

なぜ、この設計が重要かというとポートフォリオ作成する前の段階で、ある程度テーブル設計が決まってくるからです。

もう少し分かりやすく伝えると、家を建てるプロセスを想像してみてください。

家を建てる時、いきなり家を作ろうとせずに設計を行うはず。

この考えと全く同じで、ポートフォリオを作成する前の段階で、テーブル設計を行う必要があります。

繰り返しになりますが、ポートフォリオを作成する前の段階で、どんなデータベース設計になるか考えてみてくださいね!

Gitによるバージョン管理

個人開発ではメリットを感じにくいかもしれませんが、チーム開発ではGitとGitHubを利用したバージョン管理が必須になります。

なぜ必須スキルになるのか?

分かりやすくいうと、「間違えて必要なファイルを消してしまった。」「機能を追加したら、バグった、元に戻したい、、」こんな時に役立つからですね!

とくに開発現場では数千行のソースコードを修正したりします。

そんな時、一部プログラムを修正したら動作しなくなることは、ザラにあるんですよね。。

そのため、開発現場では必須スキルになりますので、個人開発の段階でGitとGitHubによるバージョン管理は必ず導入するようにしてくださいね!

また、以下の記事でバージョン管理が必要な理由も解説しておりますので是非チェックしてください!

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Web上に公開する

入念に設計を組んで、作品を作成してもWeb上に公開しなければ、ポートフォリオの効力は期待できません。

たまにあるのが、ポートフォリオをzipで圧縮して提出される方がいるのですが、おすすめできません。

理由は一つ、企業側がポートフォリオを確認するまでに労力がかかってしまうからですね。

企業側の気持ちになって考えてみると他の業務がある中、動かす方法がわからないシステムを圧縮して提出されても困るだけですよね。

なので必ず、URLをクリックしたら見れる状態にしておきましょう。

未経験エンジニアが評価されるポートフォリオの特徴3選

ここからは、私がポートフォリオを添削してきた経験の中で、評価されるポートフォリオの特徴を以下にまとめましたので、参考にしてください!

  • 特徴1:オリジナル作品で開発されている
  • 特徴2:想定ユーザーの課題を解決できている
  • 特徴3:実際に利用しているユーザーがいる

特徴1:オリジナル作品で開発されている

難易度は非常に高いですが、完全にオリジナルでポートフォリオを作成するのがとても重要。

なぜなら、企業側はたくさんのポートフォリオを見てきてます。

そんな中、ありきたりなポートフォリオを見てもインパクトを与えるのは難しいはず。

しかし、ポートフォリオのアイデアがすぐに浮かばないのも事実でしょう。

私からお伝えできるヒントは、身の回りの業務でルーティンワークを書き出してみてください。

例えば、コピー作業、エクセルで行う繰り返し作業など、、

こういったルーティンワークはポートフォリオを作る際のヒントになりますので、
一度書き出して自動化ツールを作るのもいいですね!

特徴2:想定ユーザーの課題を解決できている

システムを使うときに、ユーザーの課題が解決できているか?

この問いに答えられるかが非常に重要です。

理由は、ポートフォリオにストーリ性を持たせることができるからです。

利用ユーザーが想定できていれば、面接の時にポートフォリオの個性をアピールできるからです。

なので、誰のどんな問題を解決できるかを設計に落とし込んで開発に取り組んでくださいね!

特徴3:実際に利用しているユーザーがいる

実際に作成したシステムやサイトを運用して、ユーザーの獲得を目指しましょう!

ユーザーを獲得すると評価を受けやすい理由は、希少価値が高いからです。

わかりやすくいうと「作って終わり」ではなくて、実際に運用してアップデートまで行っているポートフォリオを提出する人は圧倒的に少ないからですね。

もちろん、運用してユーザーを獲得するのは難易度は高いです。

そのため、数人でもいいので実績のあるポートフォリオを目指していきましょうね!

未経験エンジニアが参考にしたいポートフォリオのレベル3選

前述では、評価されるポートフォリオの特徴をお伝えしましたが

もっと具体的にイメージしやすい様に、私の独断と偏見でRUNTEQさんの受講生のポートフォリオを3つピックアップしました!

これからお見せするポートフォリオのレベルはかなりハイレベルですが、ここを目指して頑張ってくださいね!

作品1:席替えメーカー

一月で6000人が利用された実績があるそう…

席替えメーカーはこちら

作品2:OTOMAP

こちらの作品は、音楽ゲームの筐体がどのゲームセンターにあるかマップ上検索できるサービスとのこと。

音ゲーに特化したサービスでニーズがあり、素晴らしい作品となってます。

OTOMAPはこちら

作品3:VIMATE

VIM エディタの操作を学習できるサービスです。

VIMを学習したい方向けのサービスで、VIMは開発現場でも役に立つスキルなのでこれも素晴らしい作品ですね。

VIMATEはこちら


いかがでしたでしょうか。

良質なポートフォリオを作成するために参考にしてください!

未経験エンジニアがポートフォリオ以外に評価されるポイント2つ

これまでは、ポートフォリオの重要性や評価されるポイントについて紹介してきました。

しかし、企業から評価される要素はポートフォリオが全てではありません。

あくまでも、ポートフォリオは評価の一部だということです。

じゃあ、他に評価される要素は何か?

私なりの見解で、大きく以下の二つお伝えしていきます!

  • ポイント1:人間性
  • ポイント2:コミュニケーションスキル

ポイント1:人間性

どれだけハイレベルなポートフォリオを作り上げても、企業側から一緒に働きたいと感じてもらえいないと内定はもらえません。

技術力が高くても、人間性が悪かったら当然不採用になるということです。

なぜなら、一緒に仕事をするチームの輪を乱すことになり、逆にコストがかかることもあるから。

例えば、技術力が高くてもルールを守らない人がいたらどうなるでしょうか。

チーム全体がその人に合わせる事になり、逆に生産性が落ちてしまう事も考えられますよね。

この様なリスクもあるため、魅力的なポートフォリオを作っても不採用になることはありますので、人間性も重要な要素だと認識しておいてくださいね!

ポイント2:コミュニケーションスキル

開発を行っていく上で、非常に重要になってくるのはコミュニケーションです。

コミュニケーションが重要な理由は、企業が作りたいアプリケーションを開発できなくなるから。

開発にコミュニケーションは必要ないと思われる方いると思いますので、具体例を出しますね!

開発を料理で例えますと、「カレーを作ってください」この様なミッションがあったとします。

そうすると、「具材は何を使うか」「辛さはどうするか」こういった決め事をコミュニケーションを取りながら設計をしていきます。

そんな時、コミュニケーションを取らずに我流のカレーを作る人がいたらどうなるでしょうか。

そのカレーがどんなに美味しくても、作り直しになる事が多いです。

なぜなら、組織で開発を行っている以上、一定のルールが存在するからです。

前述は一例ですが、スキルのある開発者でもコミュニケーションが取れないと、チームの足並みが揃わないので開発効率が落ちることがあります。

大切なのは、コミュニケーションをとり、自分のスキルをシステムにに組み込めるエンジニアが重宝されることを覚えておいてくださいね!

ポートフォリオを作成する際に注意するべきこと4つ

ポートフォリオを作成するにあたって注意することはあるの?

こういった疑問を持たれている方もいると思いますので、以下にまとめましたので解説していきますね!

  1. 既存のサービスのコピー
  2. 使用技術のレベルが低すぎる
  3. 動作確認するまでの手順が多すぎる
  4. ポートフォリオの作成期間を決めていない

1.既存のサービスのコピー

既存のサービスのコピーはやめましょう。

例えば、Twitterのコピー開発など。

なぜなら、オリジナル性を発揮できないからです。

企業側が未経験エンジニアのポートフォリオを通して確認したいのは、プログラミングへの情熱です。

もちろん、既存のサービスの機能を一部、ポートフォリオに組み込むのは良いと思います。

繰り返しになりますが、コピー開発を行っても書類選考で弾かれる可能性が高くなるので、オリジナルのアイデアで開発しましょうね!

2.使用技術のレベルが低すぎる

チュートリアルレベルの技術でポートフォリオを提出するのはやめましょう。

誰でも簡単に作成できるポートフォリオは、企業側に手抜きと見られてしまうので評価が下がり書類選考で不採用になるからですね。

例えば、チュートリアルレベルは以下のようなものが挙げられます。

  • フロントエンドだけで完結するクイズゲーム
  • お問い合わせフォーム
  • ブログシステム

こういったものは、勉強の一環で作成するのは大賛成ですが、ポートフォリオとして提出するのはおすすめしません。

3.動作確認するまでの手順が多すぎる

扱っている技術のレベルが高くても、動作確認までに手順が多すぎるのは注意が必要です。

なぜなら、企業側に動作確認をしてもらうまでに労力を要するからですね。

例えば、マルチアカウントで代表例がチャットシステムです。

チャットを動作させるまでに、複数のアカウントを作成するまでに企業側が離脱してしまいます。

なので、動作確認までのハードルを下げる準備をするか、すぐ動かせるポートフォリオ設計をしましょうね!

4.ポートフォリオの作成期間を決めていない

ポートフォリオが完成するまでの期間をなるべく具体的にスケジュールを算出することをおすすめします。

なぜなら、挫折してしまう可能性が高くなってしまうからです。

スケジュールを組まないと、ゴールが可視化されないので「この作品はいつ完成するのだろう」といった、終わりのないマラソンを味わう気分になります…

重要なのは、スケジュールが多少前後してもいいので、要件定義からリリースまで制作期間を算出してみてくださいね!

まとめ

未経験エンジニアに求められるポートフォリオの最低限スキルレベルは以下の7つをまとめました。

  • マークアップとスタイリング
  • JavaScriptでDOMの操作とAjax通信
  • バックエンド言語でデータベースのCRUD処理
  • バックエンド言語のフレームワークの使い方
  • API設計と利用
  • リレーショナルデータベース設計
  • バージョン管理
  • Web上に公開する

また、ポートフォリオのレベルが全てではなく、人間性やコミュニケーションスキルも評価の対象になることを解説いたしましたね!

今回の記事を参考にポートフォリオ制作に一つでも活かしていただけたら幸いです。

また現在ポートフォリオを作成している方で、相談したいことがありましたら、TwitterにDMしてくださいね!

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